特別企画!Mariのグルーヴ修行第3弾。N.Y編


 Vol.8

朝からTVはSeptember 11thの特集だ。
きのう立ち寄った教会にも、時間ごとの「黙祷の集い」のフライヤーがあった。
現場に行くのは物見遊山的なノリの気がして、なんとなく、去年も行けなかった。

NYで一番古いというTRINITY-CHURCHの1時からのFreeコンサートに惹かれた。
(今回はいろいろな教会の礼拝堂を見て、音響をたしかめて廻ってる。
NYは多種多様な教会がギャラリーのように点在していて便利)
てくてく小一時間歩いたら、場所がたまたまグラウンドゼロのそばだったことを知った。

全部手編みのメッセージ付き国旗。ちょっと迫力あった。

期せずして、TVで何回も見た風景がそのままあった。イベント会場のようにごったがえしている。
ビデオや写真を撮る人がいっぱい。消防自動車が戦友に敬意を表して、街の中をぐるぐる廻っていた。
TV局の車が列をなし、朝、スピーチをしてた少年や家族もいた。

TV中継車の列、、一体何事かと思いきや、実はグランドゼロに来ていた

皆、すっかり疲れた様子でぼんやり立ってたり、タクシーに乗り込んでいた。現実があった。
でも、きれいに鋪装され、悲惨な現場は跡形もない。狐につままれた様な妙な気持ちだ。

花で出来た美しい飾りが、グラウンドゼロを囲む金網の一側面にいくつも並んで、
ギャラリーのように人々の目をひきつけていた。

まるで観光スポット

道草して遅くなり、日差しの中を小走りしてやっと辿り着いた教会の中に入ると、
ひんやりとした心地よい香りの空気と、荘厳な雰囲気、美しいステンドグラス。
Mariはなぜか、ある種の教会や神社仏閣のようなホーリープレイスに入ると、
訳もなくジワ〜っと涙がにじむのだ。ここもジワ〜〜がきた。
しかし、とっくに始まってるはずのコンサートがない。

ショップで絵はがきを買ってたら、「今夜は特別なコンサートがあるのよ」と、
常連さんらしきおばちゃまが教えてくれた。
パイプオルガンが新しくなった記念のだそうだ。教会所属の聖歌隊が歌うそうだ。
「あのう〜、それはプロの聖歌隊ですか?」
「まっ!あたりまえでしょ?とても立派な聖歌隊よ、皆有名な音大を出た人ばかり」
「もしかして、ゴスペル?」
「まさか!」そうか、、、でも、クラシカルなコーラスがどう響くか聴けるんだ。
おまけにパイプオルガンまで?!今夜は絶対にコレ!

写真が多くなっちゃったけど、みんなに見せたかったので、