特別企画!Mariのグルーヴ修行第3弾。N.Y編


 Vol.12

Groove修行者としては、やはり時間がなくてもダンスレッスンは外せない。
「ルイジシステム」という現在のジャズダンスの基本を作ったルイジのスタジオが
セントラルパークの西にあると知って、今回はルイジに会いに行こうと決めていた。
事故で突然動けなくなり、奇跡の復活を遂げた彼の今のクラスは独特の境地にあるという、、、
もう高齢だし、会えるなら会いたい。
劇団四季の研究生だった頃、ダンス系の先輩がプレゼントしてくれたジャズダンスの写真入りの本が
ルイジのだった。各ページのルイジの決めてるポーズを睨みながら、鏡に向かった日々が懐かしい。
電話で問い合わせると、ルイジ本人がレッスンすることはほとんどないと言われ、がっかり。。。。
それなら、もうひとつのテーマ=本場N.Y SALSAは絶対体験するぞ!って調べてみると、
マンハッタンだけでもたくさんクラスやクラブがある。
通ってる人や暮らすの運営方法や先生のタイプがいろいろ違うだろうから、
あちこちのぞいて絞り込みたかったけど、何しろ時間がないのでホテルから比較的近くてクラスも多く、
気軽に行ける「Dance & Sports」にした。

スタジオの猫ちゃん。さすが!体が柔らかい。ダンサー猫か?

グループレッスンをいくつか受けてみたけど、中級上級クラスの常連さんの男性陣が癖がある人ばかりで、
しかも唯我独尊かつ自信過剰系なので途中で時間の無駄に感じた。
これはサルサの面白さのひとつだけど、困る点は男性リードだから
男性陣が合わない人ばかりだとツラくなるの。
高いけど個人レッスンを受けることにした。
それにしても若者から中年、シルバー世代の方までたくさんの人が
ごく自然にクラスに参加しているのに驚いた。
どのクラスもいっぱいだし、毎晩最終クラス終了後のダンスパーティーも、
広いスタジオを飾り付けたクラブ状態の会場が埋まっている。
L.AのHipHop専門のスタジオとは全然赴きが違う。踊りの種類がそういうものなんだろな。。
いくつになっても楽しめるダンス、しかも世代を超えてコミュニケーション出来る。。。

オス!!!ふらふらだけど、今日もレッスンがんばるぞ!

個人レッスンの先生は、L.Aから来たばかりのラテン系アメリカンのラウル先生。
数回しか受けるチャンスがなかったけど、教えるのが上手で手を抜かない素晴らしい先生だった。
日本で習ってたのはいったい何だったんだろ????
カルチャーショックに近い感覚を、何回かレッスン中に受けた。
「えっ!!!???何?今の感覚????」
ワープに近い感じとか、景色が流れて先生の瞳しか見えない状態の中で精神感応しちゃうとか、、、、
おもしろすぎて、夢中になっちゃう。
2週間集中したら、かなり上手くなると思う〜〜〜〜

値段が3倍しても、決して高くないって感じた。もしレッスンを受けに行くなら、
個人レッスンをお勧めしまっす。
ただし、みつめられ視線を絡ませたまま1時間以上踊り続けて、恋に落ちないようにね?
(o^v^o)w

ステージで踊る事を前提にレッスンを頼んだので、表現上(見せ方)のポイントと、
音の取り方、全体のメリハリのつけ方等等、かなり密度の濃い内容だった。

疲れ果ててふらふらのMari。優しそうに見えてけっこう厳しいラウル先生。
1時間休憩なしで踊りっぱなしなんだもん。限られた回数で、伝えるべき事を
いかに伝えるか、真剣に考えてくれてたみたい。

「姉さんの所に泊めてあげるから、もう少しレッスン受けて帰れないのか?」と何回も言ってくれた。
仕事の日程ギリギリで帰る予定を組んでいたので断念。
何もなければ、滞在延長してもうちょっと上手になって帰れたと思うよ。

L.AやN.Yのダンススタジオはどこでも、先生達のアーティスト写真がポスターのように
はりだされていて、どれもめちゃかっこいい。
オーディション至上主義の国だけあって、第一審査を勝ち抜く写真は大事なのだ。
どこでも掲示板には必ず「良いアーティスト写真撮ります」というカメラマンの広告も貼ってあるのだ。