2001年10月19日
野口英世博士顕彰記念
町内小中学校音楽祭

猪苗代町民体育館

アッサン・ジャバイ&JANDOU
           (ジャンドゥ)
MC:マリ

野口英世博士。皆さん誰もが知っていると思いますが、実は彼が世界中の子供達のスーパー
ヒーローだということは、意外と日本では知られていません。
特にアフリカ、中南米、ヨーロッパでは、知らない子いません。 
彼は最後西アフリカのガーナに渡り、黄熱病の研究半ばにして自身がこの病気に倒れ
亡くなってしまいました。仲間と共に世界中の多くの命を救った偉大な人です。
昔の細菌学者は自分の身を呈し実験台にして研究した人が少なくなかったといいます。
TVやビデオ、本などで伝記モノに触れると、その人類愛と不屈の情熱に感動し、頭が下がります。
比較的容易に手にはいるので、是非読んでみてください!!!

今回は野口英世博士の故郷にある記念博物館の入場料を積み立てして、毎年開かれる音楽祭に
ゲストとして招かれたわけで、感無量です。街中の小中学校から、合唱・合奏グループ
が集まり、コンサートとコンテストが催されます。

晴天の空の下、清涼な空気と山々に囲まれた猪苗代町民体育館のまわりは、続々と到着し
最後の練習に励む生徒達でいっぱいです。音楽祭らしい雰囲気です。

音楽祭は順調に進行してすべてのグループが演奏を終えた後、いよいよJANDOUのコンサートです。

今回の編成は、アッサンたちセネガル勢にギニア勢のカラモコ・カマラとマムドゥ・ジャバテを加えた
一味違う豪華なものです。野口英世に敬意を表して…
カラモコはジェンベ奏者であり、素晴らしいダンサーでもあります。
マムドゥは太鼓隊の低音を奏でるンドゥヌ奏者。
ギニアのミュージシャンは芝居っ気たっぷりで、根がコメディアン気質です。
ちょっと日本のお笑い系の劇団に似ているかもしれません。(笑)
おおぎょうに大見栄をきるあたりは歌舞伎や狂言を思わせます。またアクロバティック
なダンスも特徴です。アッサンたちにこんな2人がプラスしていかにお客さんが盛りがったか、想像し
てみてください。ンドゥヌというのは和太鼓そっくりな太鼓で縦に積み上げたり、首から
下げて、バチで演奏します。低音部がパワーアップし、サウンドも野太くなります。

*アッサンのサバールとカラモコのジェンベ。向かい合っての太鼓のバトル。

*ジェンベをたたきながら反り返って、ブリッジをしたり
髪をしし舞いのようにふりまわすとっても華やかなカラモコのソロ。

*ダンスレッスンでは、生徒たちも、父兄も、おじいちゃんおばあちゃん、孫たちも大騒ぎ。
午後の中学校の部では、先生方約30人がステージにずらっと並び
アフリカ人もびっくりのノリノリぶり!!!
はじけまくる先生たちの姿に、生徒たちも引っ張られて総立ちで手拍子の掛け声。
 太鼓にはやっぱり心を解放し、笑顔を呼ぶ不思議な力があるなぁ…

*雨を呼ぶ太鼓のリズムを紹介した時、生徒たちが
「雨呼んでえー!雨呼んでえー!」の大コール!
ごく自然に、太鼓のそういう力を信じて受け入れてくれたリアクションがとても新鮮な驚きだった。
 「雨が降るかどうか、とことんやってみたいな・・・・」
 自分の中で、一瞬迷った。いつか一度はとことん試してみたい。(笑)

同じ西アフリカの国、セネガルとギニアの混成JANDOU、参加されたみなさんと共に
メンバーもとても楽しんだコンサートでした。 野口博士も天国で踊ってくれただろうか?

自分の命をかけて、人々の命を救おうとする人がいる。なのに一方でなぜ、大勢の人の命
を何とも思わずに奪ってしまえる人がいるのだろう?
どちらも人、人間。わたしたちも、同じだ。どちらにもなれるのかもしれない…
選ぶのは自分? 自分であり、教育や環境???

国際交流プログラムの大切さ、必要性が言われる時代になったのは当然の流れだろう。
肌の色、民族や国、宗教イデオロギーを超えた優しさ、思いやりを持ちたい。
日本に生まれたわたしたちは、少なくとも、アフガニスタンやソマリアの大人子供たち
より、そういう感性を育てやすい恵まれた環境にあるはずだから…
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チャンスがあれば、是非校庭か体育館で、生徒たち全員とあるゲームをしたいと思ってい
ます。先生方の協力が必要ですが… このゲームについては、次回ーーーーーーーー(笑)


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